ごあいさつ

足音で母の存在を感じ、デイサービスに迎えに来た喜びを全身で表現する障がいのある仲間。口いっぱいにおにぎりを頬張り食事する仲間。家庭環境の急激な変化によって、障がいのある子供を家族で支えることができなくなったのか、デイサービスからその仲間たちの姿がある日突然消えていった。家族や職員の苦渋の選択が、そこにはきっとあったのだろう。
壁に貼られた画用紙に『共に生きる ノーマライゼーション社会』と書いた文字を、空しい思いで見ていた私の姿が、20数年を過ぎた今も心の中にある。
親の元気な時の『行き場』ではなく『生きる場』を創ろうと仲間が集まった。1995年1月17日の阪神淡路大震災の経験を通して、家庭環境や社会的環境の変化に左右されることなく『生まれ育った町でごく当たり前に暮らしたい』という障がいのある仲間たちの思いに突き動かされ、2002年NPO法人ウィズアスを設立した。
2003年、障がいのある仲間たちの地域生活を支える制度として支援費制度が施行され、日常生活を支える居宅介護支援事業を開始した。制度をツールとして仲間たちに多くの人をつなげようとショートステイを繰り返した。多くのボランティアが生活を支え続けてくれた。人と人をつなぐ取り組みの中で、家庭環境の変化に左右されることなく地域生活を創りだせるという希望の芽が生まれた。
2006年、障害者自立支援法が施行され、ライフデイケアと共働作業所パセリジュニア、共働作業所トゥモロー編集室を統合し、生活介護事業(ライフデイケア)と就労継続支援事業(ウイングコウベ)へと移行した。日中活動の支援に加えて、それ以外の時間帯の支援活動が始まった。利用希望者が増え、ライフデイケアとウイングの活動拠点を広い場所へと移動させた。
2013年、総合支援法へと制度が変わった。この10年という活動時間の中で学んだことから、仲間たちが今抱える問題、今後抱えるであろう問題を幾度も話し合った。仲間たちの充実した支援体制を創りだすため、ひとりひとりが自らの選択で生活を選びたいという思い、ごく当たり前に生まれ育った町の中で生きたいという思いがひとつの形となって、2014年6月、私たちの町に福祉施設に該当しないRe-Smile(シェアハウス)を創り出した。その思いは、2017年に共同生活援助事業(グループホーム)、2018年には相談支援事業へとつながっていった。
これからも移り行く制度に翻弄さることなく、障がいのある多くの仲間たちひとりひとりの笑顔につながっていく取り組みを活動の中心に据え、多くの支援者と共に、泣き笑いながら、もう一度、明日に向かって一歩踏み出そうと思う。

NPO法人 ウィズアス
代表鞍本 長利

NPO法人ウィズアスの活動

各事業のボタンを押していただくと、
詳細をpdfでご覧いただけます。
組織図 生活介護事業部 居宅介護支援事業部 地域生活支援事業部 共同生活援助事業部 就労継続支援事業部[B型] 明石市地域生活支援事業部 相談支援事業部 クリエイティブ事業部

事業案内

ライフデイケア

障がいの重度、軽度にかかわらず、ほぼマンツーマンの支援体制で日中活動やイベントの参加、外出などの活動に取り組んでいます。仲間たちの状況に応じた送迎体制も確保し自立に向けて取り組んでいます。

ウィズアス

障がいのある仲間たち一人ひとりの思いを大切に、家庭での日中生活の支援や、一人暮らしを希望する仲間たちの支援を行っています。 支援内容(重度訪問介護・身体介助・家事援助・移動支援など)

◆研修会の実施(年2回)
兵庫県知事指定の重度訪問介護従事者養成研修(年2回)を実施し、障がいのある仲間たちの支援者を養成しています。

Re-Smile

障がい者の自立を支援する場、人と人をつなぐ場として、神戸市長田区に2014年5月シェアハウス『Re-smile』を開設し、仲間たちと共に、地域で当たり前に生きる活動に取り組んでいます。また、地域とのつながりを創り出すため、様々な活動に取り組んでいます。

ホームえほん

障がいのある仲間たちの16時以降の生活などを援助するため、共同生活を営める住居で、入浴、排せつ、食事などの介護を含め、日常生活に必要な援助を行います。2019年、現在の場所(神戸市長田区川西通)に新築し移転しました。

ウイングコウベ(神戸市中央区)

一人ひとりの思いを大切に、様々な就労の活動に取り組んでいます。

・神戸ユニバーサルライフ情報紙『びと』発行 季刊 各10000部(無料)
・ハーブクラブ(創作活動)・しおかぜ食堂(レトルトカレー販売)
・しお風希望のガーデン(業務委託)・神戸どこでも車いす(無料)
・神戸ユニバーサルツーリズム(UT)センター(知事登録旅行業2-656)
※障がいの有無に関わらず、いっしょに旅・滞在が出来る取り組み(神戸UT:日本UT推進ネットワーク事務局)

ほのぼの(明石市本町)

2020年2月、明石銀座商店街の1店舗を借り、障がい者の就継続支援事業「B型」としてスタートしました。今後は明石の行政機関、福祉関係機関と連携を進め、地域との交流と明石のユニバーサルな情報発信を、障がいのある仲間たちと共に創り出していきます。

タイムケア ほのぼの

2020年2月よりNPO法人ウィズアスに事業移行しました。放課後等デイサービスとは異なり、明石市単独の支援事業です。明石市内在住の特別支援学校又は支援学校在籍の小学1年生から高校3年生が放課後に活動する場として、また長期休暇中の居場所として活動しています。異年齢の子ども同士のつながりを大切に、それぞれが持つ特性と興味に合わせた遊びの提供も行っています。

ウィズ

障がいのある人の生活を支援するために、その人らしいサービス等利用計画の作成を行います。計画作成後も、定期的なモニタリングで生活に寄り添った相談支援を行います。

ココペリ

ユニバーサルな情報発信部として、障がいのある仲間たちの視点からの観光動画などの企画・提案や制作を行います。同時に、全国のUTネットワークに動画による情報発信を提案します。 ※神戸UT観光動画(YouTube検索:「NPO法人ウィズアス」動画)

また、ユニバーサル情報紙『びと』など、他の出版物のグラフィックデザインを中心に取り組みます。

お問い合わせはこちら
TEL.078-642-0799